2010.05.10 (Mon)
バス課題の解き方(中編)
・・・前回の続き。
②終止形を考えてみましょう。
課題などでは大抵4・8小節が全音符になっていてそこを終止とすることがほとんどです。
(ちなみにバス課題の解説などでは主音で終了するものを基本にしています)
まず8小節目から
さてどの終止でしょうか?(参照「終止形とは」)
・・・と言っても、【Ⅰ→Ⅰ】では終止にならないので【Ⅴ→Ⅰ】しかないですよね。
と言うことでこれは全終止ですね。ただ【Ⅴ7→Ⅰ】にするのか【Ⅴ→Ⅰ】にするのかは考えましょう。
一般的には、【Ⅴ7→Ⅰ】のほうが終止感が強いなんて言われることもあり大抵の課題はⅤ7を使っていますが、好みの問題でもあります。【Ⅴ→Ⅰ】のほうが良いと思えば迷わずそちらを選びましょう。
では4小節目は何終止?
ここも【Ⅰ→Ⅰ】か【Ⅰ→Ⅴ】もしくはしかないので必然と半終止の【Ⅰ→Ⅴ】となります。
下記参照↓↓(Ⅴ7を選んだ場合は限定進行音が2つあります。)

③バスと反行するようなソプラノを書いてみましょう。
ソプラノ課題の時と同様で、ソプラノとバスが反行するようなものがしっくりとくる事が多いのでまずは反行をイメージしてみましょう。(特に終止形「3~4小節」や「7~8小節」などでは反行が良いかもしれません。)
こんな感じ↓↓(参照「反進行と斜進行と並進行」)

手順⑤へつづく・・・・・。
②終止形を考えてみましょう。
課題などでは大抵4・8小節が全音符になっていてそこを終止とすることがほとんどです。
(ちなみにバス課題の解説などでは主音で終了するものを基本にしています)
まず8小節目から
さてどの終止でしょうか?(参照「終止形とは」)
・・・と言っても、【Ⅰ→Ⅰ】では終止にならないので【Ⅴ→Ⅰ】しかないですよね。
と言うことでこれは全終止ですね。ただ【Ⅴ7→Ⅰ】にするのか【Ⅴ→Ⅰ】にするのかは考えましょう。
一般的には、【Ⅴ7→Ⅰ】のほうが終止感が強いなんて言われることもあり大抵の課題はⅤ7を使っていますが、好みの問題でもあります。【Ⅴ→Ⅰ】のほうが良いと思えば迷わずそちらを選びましょう。
では4小節目は何終止?
ここも【Ⅰ→Ⅰ】か【Ⅰ→Ⅴ】もしくはしかないので必然と半終止の【Ⅰ→Ⅴ】となります。
下記参照↓↓(Ⅴ7を選んだ場合は限定進行音が2つあります。)

③バスと反行するようなソプラノを書いてみましょう。
ソプラノ課題の時と同様で、ソプラノとバスが反行するようなものがしっくりとくる事が多いのでまずは反行をイメージしてみましょう。(特に終止形「3~4小節」や「7~8小節」などでは反行が良いかもしれません。)
こんな感じ↓↓(参照「反進行と斜進行と並進行」)

手順⑤へつづく・・・・・。
2010.05.06 (Thu)
バス課題の解き方(前編)
ソプラノ課題は慣れてきたでしょうか?
次はバス課題です。
ソプラノ課題と同様に、使用する和音は今までにやってきた【Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7】でやってみましょう。ソプラノ課題が出来ればバス課題はその反対をやれば良いだけなので簡単です。
がんばりましょう!!
【バス課題・例題1】下記のバス課題を実施して下さい。
(使用和音はⅠ・Ⅴ・Ⅴ7のみ)

ポイント①
バスに対してソプラノが反行するような進行をイメージしましょう。
イメージ図は↓↓(参照「反行と斜行と並行」)

ポイント②
バスに対して付けられる和音を確認しておきます。
これはソプラノ課題とまったく同じですね。
・ド →Ⅰ
・レ →ⅤかⅤ7
・ミ →Ⅰ
・ファ→Ⅴ7
・ソ →ⅠかⅤ
・ラ →(※つけられる和音はありません)
・シ →ⅤかⅤ7
・・・こんな感じですぐに頭に思いつくようにしておきましょう。
手順 ------------------------------
①【ポイント②】を参照し、付けられる和音を書いてみましょう。

・・・・・手順②へ続く。
次はバス課題です。
ソプラノ課題と同様に、使用する和音は今までにやってきた【Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7】でやってみましょう。ソプラノ課題が出来ればバス課題はその反対をやれば良いだけなので簡単です。
がんばりましょう!!
【バス課題・例題1】下記のバス課題を実施して下さい。
(使用和音はⅠ・Ⅴ・Ⅴ7のみ)

ポイント①
バスに対してソプラノが反行するような進行をイメージしましょう。
イメージ図は↓↓(参照「反行と斜行と並行」)

ポイント②
バスに対して付けられる和音を確認しておきます。
これはソプラノ課題とまったく同じですね。
・ド →Ⅰ
・レ →ⅤかⅤ7
・ミ →Ⅰ
・ファ→Ⅴ7
・ソ →ⅠかⅤ
・ラ →(※つけられる和音はありません)
・シ →ⅤかⅤ7
・・・こんな感じですぐに頭に思いつくようにしておきましょう。
手順 ------------------------------
①【ポイント②】を参照し、付けられる和音を書いてみましょう。

・・・・・手順②へ続く。
2010.04.21 (Wed)
Ⅰ→Ⅰの連結
Ⅰの和音はその調の主和音なので頻繁に使われますが、Ⅰ→Ⅰという進行もよく使われます。
和音機能でいえば、T(トニック)→T(トニック)ですね。
このように同じ和音が続く時はバスの位置を変えることで声部の停滞をふせぐ事ができます。
下記を見てください。
【Ⅰ→Ⅰ(1転)】
Ⅰの第1転回形を使う場合は、第三音の重複なども考慮しましょう。
また、バスとソプラノが反行する下記のような進行が最もよく使われる連結でしょう。
(※反行がわからない人は「反進行と斜進行と並進行」参照)

【Ⅰ(1転)→Ⅰ】
転回形を先に持ってきても、後に持ってきても特に変わりません。
共通音を保留し、配分の一致と第三音の重複を考慮しましょう。
Ⅰ(1転)のソプラノに第音(下記で言うと「ソ」)を持ってくると、バスとソプラノは自然と並行になりますが、もちろんこれも大丈夫です。

『Ⅰ→Ⅰの連結』の和声課題はソプラノ課題集やバス課題集で頻繁に出てくるので、そちらの課題集を実施することにより慣れて下さい。
和音機能でいえば、T(トニック)→T(トニック)ですね。
このように同じ和音が続く時はバスの位置を変えることで声部の停滞をふせぐ事ができます。
下記を見てください。
【Ⅰ→Ⅰ(1転)】
Ⅰの第1転回形を使う場合は、第三音の重複なども考慮しましょう。
また、バスとソプラノが反行する下記のような進行が最もよく使われる連結でしょう。
(※反行がわからない人は「反進行と斜進行と並進行」参照)

【Ⅰ(1転)→Ⅰ】
転回形を先に持ってきても、後に持ってきても特に変わりません。
共通音を保留し、配分の一致と第三音の重複を考慮しましょう。
Ⅰ(1転)のソプラノに第音(下記で言うと「ソ」)を持ってくると、バスとソプラノは自然と並行になりますが、もちろんこれも大丈夫です。

『Ⅰ→Ⅰの連結』の和声課題はソプラノ課題集やバス課題集で頻繁に出てくるので、そちらの課題集を実施することにより慣れて下さい。
2010.04.16 (Fri)
ソプラノ課題集 (実施例を聴いてみる)
2010.04.03 (Sat)
ソプラノ課題集の解説と実施例
2010.04.01 (Thu)
ソプラノ課題集
※ソプラノ課題は上記のビューアーに追加していきます。↑↑
ビューアーが表示されない方が多くいましたら通常掲載もする場合があるのでコメント又はアンケートより教えて下さい。
【解答と解説をみる】
【参考ページ】 ----------------------
・ソプラノ課題の解き方(前編)
・ソプラノ課題の解き方(中編)
・ソプラノ課題の解き方(後編)
----------------------------------------
2010.03.28 (Sun)
ソプラノ課題の解き方(中編)
・・・前回のつづき。
②和音が限定される箇所は書いておく。
ポイント②を参照すると・・・
・「ドの時はⅠのみ」「ミの時はⅠのみ」なのでソプラノに「ド」か「ミ」が使われていたらⅠとメモ。またソプラノが「ミ」のところは第三音の重複を避けるためⅠの基本形にしておきます。
・「ファの時がⅤ7のみ」なのでソプラノに「ファ」が使われていたらⅤ7とメモしておきます。(今回はファは使われていないのでスルー)
そうすると下記のような感じになります。↓↓

③終止形を考える
終止の部分がどこになるのかを見つけます。4小節目と8小節目ですね。
今回は「Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7」の和音だけで・・・なので、全終止か半終止のどちらかになります。(「終止形とは」参照)
そうすると4小節目=半終止で8小節目は全終止と決まります。

※もちろんポイント①の反行を心がけながらバスの位置を考えましょう。
7小節目はⅤにするのかⅤ7にするのかですがどちらでも良いと思います。まぁⅤ7を使うことが多いので今回もⅤ7を選んでみました。
④反進行を心がけながらバスを入れる(イメージはポイント①)
1つ1つの連結で反行を心がけることになるのですが、特にⅤ→Ⅰの進行(ドミナント進行)時に反行になるようにするとしっくりくる進行ができると思います。

次回手順5へ・・・つづく・・・・。
②和音が限定される箇所は書いておく。
ポイント②を参照すると・・・
・「ドの時はⅠのみ」「ミの時はⅠのみ」なのでソプラノに「ド」か「ミ」が使われていたらⅠとメモ。またソプラノが「ミ」のところは第三音の重複を避けるためⅠの基本形にしておきます。
・「ファの時がⅤ7のみ」なのでソプラノに「ファ」が使われていたらⅤ7とメモしておきます。(今回はファは使われていないのでスルー)
そうすると下記のような感じになります。↓↓

③終止形を考える
終止の部分がどこになるのかを見つけます。4小節目と8小節目ですね。
今回は「Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7」の和音だけで・・・なので、全終止か半終止のどちらかになります。(「終止形とは」参照)
そうすると4小節目=半終止で8小節目は全終止と決まります。

※もちろんポイント①の反行を心がけながらバスの位置を考えましょう。
7小節目はⅤにするのかⅤ7にするのかですがどちらでも良いと思います。まぁⅤ7を使うことが多いので今回もⅤ7を選んでみました。
④反進行を心がけながらバスを入れる(イメージはポイント①)
1つ1つの連結で反行を心がけることになるのですが、特にⅤ→Ⅰの進行(ドミナント進行)時に反行になるようにするとしっくりくる進行ができると思います。

次回手順5へ・・・つづく・・・・。
2010.03.26 (Fri)
ソプラノ課題の解き方(前編)
では実際にソプラノ課題をやってみましょう。
・・・・と言っても、今までにやった和音連結は【Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7】だけなのでそれだけを使ってやってみましょう。
【ソプラノ課題・例題1】下記のソプラノ課題を実施して下さい。
(使用和音はⅠ・Ⅴ・Ⅴ7のみ)

ポイント①
まず基本はソプラノに対して反行となるようなバスの進行を考えます。
大雑把にこんな感じのバスラインになるように心がけると良いでしょう。↓↓
(「反行と斜行と並行」参照)

ポイント②
ソプラノに対して付けられる和音を確認しておきます。
今回は「Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7」だけなので・・・
・ド →Ⅰ
・レ →ⅤかⅤ7
・ミ →Ⅰ
・ファ→Ⅴ7
・ソ →ⅠかⅤ
・ラ →(※つけられる和音はありません)
・シ →ⅤかⅤ7
・・・こんな感じですぐに頭に思いつくようにしておきましょう。
手順 ------------------------------
①始まりの和音と最後の和音はその調の主和音にする
(すべてⅠから始まりⅠで終わるような課題にしています)
そうすると必然と下記になります。↓

手順②は・・・次回へ続く・・・・・。
・・・・と言っても、今までにやった和音連結は【Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7】だけなのでそれだけを使ってやってみましょう。
【ソプラノ課題・例題1】下記のソプラノ課題を実施して下さい。
(使用和音はⅠ・Ⅴ・Ⅴ7のみ)

ポイント①
まず基本はソプラノに対して反行となるようなバスの進行を考えます。
大雑把にこんな感じのバスラインになるように心がけると良いでしょう。↓↓
(「反行と斜行と並行」参照)

ポイント②
ソプラノに対して付けられる和音を確認しておきます。
今回は「Ⅰ・Ⅴ・Ⅴ7」だけなので・・・
・ド →Ⅰ
・レ →ⅤかⅤ7
・ミ →Ⅰ
・ファ→Ⅴ7
・ソ →ⅠかⅤ
・ラ →(※つけられる和音はありません)
・シ →ⅤかⅤ7
・・・こんな感じですぐに頭に思いつくようにしておきましょう。
手順 ------------------------------
①始まりの和音と最後の和音はその調の主和音にする
(すべてⅠから始まりⅠで終わるような課題にしています)
そうすると必然と下記になります。↓

手順②は・・・次回へ続く・・・・・。
2010.03.24 (Wed)
ソプラノ課題とバス課題
一般的の和声を学んで行く時は【ソプラノ課題】と【バス課題】と言うもので学んでいく事になります。本ブログでもこれらで和声というものに慣れていこうと思います。
【ソプラノ課題】
ソプラノ課題とは、ソプラノを与えられてそれらにその他の声部をつけて行こうというものです。
1つのソプラノには色々な和音をつけることが出来るのが基本なので、使う和音が増えれば増えるほど出来上がりは人それぞれ多種多様になっていきます。楽譜で見ると下記のような感じ!↓↓

【バス課題】
バス課題とは、バスを与えられてそれらにその他の声部をつけて行くというものです。
こちらも1つのバスに色々な和音を付ける事ができるので、ソプラノ課題と同様に使う和音が増えていくにしたがって出来上がりは様々です。楽譜で見るとこんな感じ!↓↓

使う和音が増えればそれだけ難しく感じるので、少しずつ使う和音を増やしていくのが良いでしょう。また実際に作曲や編曲のことを考えるとソプラノ課題のほうがイメージが近い場合が多いと思います。
では実際にやってみましょう!!
【ソプラノ課題】
ソプラノ課題とは、ソプラノを与えられてそれらにその他の声部をつけて行こうというものです。
1つのソプラノには色々な和音をつけることが出来るのが基本なので、使う和音が増えれば増えるほど出来上がりは人それぞれ多種多様になっていきます。楽譜で見ると下記のような感じ!↓↓

【バス課題】
バス課題とは、バスを与えられてそれらにその他の声部をつけて行くというものです。
こちらも1つのバスに色々な和音を付ける事ができるので、ソプラノ課題と同様に使う和音が増えていくにしたがって出来上がりは様々です。楽譜で見るとこんな感じ!↓↓

使う和音が増えればそれだけ難しく感じるので、少しずつ使う和音を増やしていくのが良いでしょう。また実際に作曲や編曲のことを考えるとソプラノ課題のほうがイメージが近い場合が多いと思います。
では実際にやってみましょう!!